菜の花(なのはな)
劉輝：	秀麗秀麗。秀麗は魔法をかけられて花になってしまいました。次のどの花になりましたか。１、たんぽぽ。２、鈴蘭。３、菜の花。
秀麗：	何それ？
劉輝：	後宮の女官達に教えてもらったのだ。この質問で、秀麗のあることが分かるのだ。
秀麗：	あることって？
劉輝：	答えたら教えるのだ。
秀麗：	変な意味じゃないでしょうね…まあ、いいわ。じゃあ、菜の花。
劉輝：	秀麗は菜の花が好きなのか？
秀麗：	好きよ。食べられるもの。その上花言葉は『豊かな財力』！
劉輝：	夢がない…。
秀麗：	い、いいでしょ！で？菜の花だと何が分かるの？
劉輝：	甘えん坊度が分かるのだ。菜の花を選んだ秀麗は、『しっかりしているように見えるけど、好きな人の前では甘えん坊になります。その落差があなたの魅力♪』。ちなみに甘えん坊度は７割だ。あれ、でも秀麗が余に甘えた事などあったかな？
秀麗：	疑問形のままで正解よ。…あ、静蘭。
静蘭：	お二人でお話が弾んでいるようですね。
劉輝：	静蘭。静蘭は、魔法をかけられて花になってしまったとしたら、次のどの花になると思う？
静蘭：	私が何の対処もなく敵の術に落ちるとでも？
劉輝：	もしもだ、もしも！ほんの余興だ！
秀麗：	後宮で流行ってる占い遊びよ。
静蘭：	ああ、そういうことですか。
劉輝：	たんぽぽと、鈴蘭と、菜の花。そなたなら何になる？
静蘭：	そうですねぇ…では、菜の花で。
劉輝：	そなたもか。して、その心は？
静蘭：	菜の花の花言葉は『豊かな財力』ですから。
劉輝：	この家はそんっ…なに財政が逼迫しているのか…。
秀麗：	だってお金があれば、屋根も壁もちゃんと直せるし、白いお米とかお肉だって食べられるじゃない。
静蘭：	それで？菜の花だと何が分かるんですか？
劉輝：	だから、かくかくしかじか。
静蘭：	なるほど…。あながちはずれとも言いがたいものがありますね。
秀麗：	静蘭が甘えるところって、あんまり見たことないわ。
静蘭：	お嬢様こそ。
秀麗：	そうでもないわよ？私、けっこう甘えてるわよ。静蘭や父様に。
劉輝：	余に甘えても良いのだぞ。
秀麗：	…そんな機会があったらね。それで？あなたは何を選んだの？たんぽぽ？
劉輝：	なぜ分かったのだ!?
秀麗：	あら、当たったの？鈴蘭よりたんぽぽの方が可愛い感じだから、そうかなと思ったんだけど。菜の花が７割なら、どちらかが１０割でしょうし。
劉輝：	１０割じゃないぞ！９割だ！
秀麗：	ふうん、劉輝の甘えん坊度って９割なんだ…。
静蘭：	けっこう当たるものですね。
劉輝：	余は甘えん坊将軍じゃないぞーっ！
秀麗：	…誰かにも言われたみたいね。
静蘭：	変わりませんからね。…『昔』から。
秀麗：	昔？
静蘭：	『出会った時』からずっと、ってことですよ。
ネット検索で見つけた心理テストを引用。 ちなみに鈴蘭は「甘えん坊度５％。自分では甘えん坊だと思っているけれど、 周りの人から見るとそうでもない様子。クールで自分の事は自分で何でもやれるしっかり者」 タンポポは「甘えん坊度95％。異性・先輩の前ではすごく甘えん坊になる。日常とのギャップに驚かれそう」 とのこと。 静蘭の言う「昔」と、秀麗の思う「昔」は違うのですが、 静蘭は分かってて言った確信犯です。 嘘はついてないんだよ(笑)。 でも、シナリオネタとしては分かりづらいよなあと、反省。 2008.9.20脱稿